バリトン・ウクレリアンの乗り専・弾き専・遊撃ライフ

車輪モノと弦モノが大好きなバリトン・ウクレリアンが、フラフラ(遊撃)しているブログですよ

スズ菌10・・GSX750E

今日は親戚の葬儀のため、急遽会社を休みました。
まだ時間があるので、ブログチェックをしています。
 
さてさて、当時大型自動二輪免許は教習所では講習されておらず、試験場での一発試験しかありませんでした。
当時、私は縁あって、トライアルに打ち込んでいました。
草レースも結構こなし、MFJの大会に参戦するかどうか迷っていました。
 
バイク屋さんに行くと、壁にある催しものらしきポスターが貼ってあります。
内容は、大型自動二輪の講習会。
続きがすごかった。
交通安全協会主催(だったかな?)、免許センターの試験コースを使って、しかも試験車を使って講習、しかも交通機動隊のご指導もいただける。
その場で、即申込みしました。
この時が第1回目で、協会でも様子見の様相もあったと思います。
 
2日間の講習でした。
私は友達のVTを借りて参加。
ロードバイクを持っていなかったためで、ブーツもオフタイプしかないから借り物。
 
当日、ご指導してくれる教官を見てびっくり!
なんと、高校生の頃一発試験に来ていつも不合格にしてくれた試験官その人でした。
その時は、もう試験官を退いていたようでしたが・・
 
 
1日目は自分が持ち込んだバイクで、急制動やらスラローム一本橋坂道発進等の基本乗車を受講。
白バイが訓練する所(県警コース?)で、斜面で8の字やスネーク一本橋なんかもやったような気がしますが、トライアルで上下高差のある3次元乗りしている身には、平坦な2次元トライアルに思えました。
普段二輪では内輪差を考えませんが、トライアルでは前後輪違うラインを通すのが当たり前。
これも今思えば、とても役に立ちました。
 
しかし、交通機動隊員のデモ走行を見た時は、うまいな~、すごいな~、安定しているな~、オンザレールだな~等々、感心しっぱなしでした。
 
 
2日目はいよいよ試験車を使って、試験コースでの講習。
確か受講者20人弱に対し、試験車が4台だったかな?
 
その内2台が、スズ菌のこれ。
イメージ 1
GSX750Eだったと思います。
当時の時流に乗ったフロント16インチは、特に免許試験のような低速走行ではハンドルが切れ込む性格から、受講者みんなが嫌がっていました。
 
当時、一発試験に関しては何も情報のない時代です。
私は講習終了後も、あの教官を捕まえて?、何処で何をすれば良いのか、何をすれば減点なのかを2~3時間くらい徹底的に教わりました(延長料金なしで・・)
 
今は情報もいっぱいあるから、詳しい人もたくさんいると思います。
いろいろな具体的内容は有りましたが、私が徹底しなければならないポイントは、交差点・進路変更の30m・3秒ルール。
詳しくは書きませんが、これがみんな知っているんだけど、私も出来ていなかった。
 
それからコースを数10周、自分の足で走りながら(エアバイク・笑)、何度も何度もシミュレーションを繰り返しました。
 
 
いよいよ試験当日。
 
試験車は、うわぁGSX750Eだ!(スズ菌だぁ!
低速で切れ込むことは、もう体が覚えていたけど、フラついたら嫌だなと思いました。
 
いよいよ私の出番になりました。
30m・3秒ルールはコースの全箇所どうすれば良いか、全て頭に入っています。
あとは基本通りに乗れれば、、
その日の私は、今のスポーツ選手の言うところの「ゾーン」に入った状態だったと思います。
こんな経験初めてだったりしてね・・
 
気は張っていたけど、冷静で動作一つ一つがキッチリと決まっていきます。
バイクから降りて礼をするまでが試験と思っていた私は、最後まで乗り終えて大きい声で、礼まで言えました。
最初と最後の礼は体育会系育ちの名残(クセ)ですね。
 
全員試験が終わり、私は試験官から「良かったよ」と言われました。
合否の発表は建物内の、札が回る掲示板で行われました。
音も無く、私の受験番号が赤にひっくり返って合格でした。
 
限定解除一発合格!奇跡の人!って思っていましたが、今や大型二輪免許なんて、教習所でとれる時代。
中学生からの限定解除への思い、憧れ、多大な労力と膨大な妄想・・これも時代の流れか。
 
 
当時は、これで晴れてハーレーでもBMWでも俺のものだ~、と喜び勇むものの、あれ~?お金がないわ~?
トライアルとかスクーターレースで、結構散財していたからな~
 
 
今回も意外なところでスズ菌と縁があり、忘れられないマシンとなりました。
実質、数日間の短い付き合いでしたけど。
 
大型自動二輪免許取得という、子供の頃からの長年の夢がかなった私は、数日後にトライアルとスクーターレースから撤退することを決意します(大げさ・・
 
ハーレーや逆輸入車のような100万越えはとても買えないけど、なにかの分野で世界一、というバイクが欲しいと思いました。
 
そこで私を待っていたのは、またもやスズ菌(笑
 
次回に続きます。