バリトン・ウクレリアンの乗り専・弾き専・遊撃ライフ

車輪モノと弦モノが大好きなバリトン・ウクレリアンが、フラフラ(遊撃)しているブログですよ

ベスパを修理しています

先日、アクセルワイヤーのキャブ側タイコが吹き飛んでしまった台湾ベスパ君。

lele-mmw.hatenablog.com

 

やっと時間が出来たので、修理に取り掛かりました。

ガソリンタンクを外して、キャブを摘出します。
イメージ 1
 
デロルトのキャブらしいですが、ケイヒンとかミクニを見慣れたものにとっては、結構笑えます。
 
キャブの頭にあるU型部の溝に、ワイヤー・タイコを引っ掛けます。
VMタイプなら、アクセルがピストン上下、チョークが遮蔽板上下ですが、このデロルトは逆でアクセルが遮蔽板、チョークがピストンです。
 
初めて見た時は笑いました。
ちなみに、ワイヤーのアウターが繋がっている所がチョークです。
イメージ 2
 
以前、善光寺マニアさんから、日本人ならこんな構造にしないみたいなコメントがありましたが、日本車を見慣れているものには確かにその通りかもしれません。
私は小さい頃から、家の耕運機・農機具を見て育ちました。
このベスパは、その当時の農機具の作りにそっくりです。
なので私は、ベスパを耕運機みたい、と親しみと懐かしさを感じます。
 
その当時の農機具も、国産メーカーのものでした。
たぶんその国産メーカーも前モデルのメカを受け継いでいて、そのご先祖様モデルは、欧州製品をコピーしたものかもれませんね。
 
さてさて、あとはシートの補修。
前オーナーの頃から、シートはこの状態。
オクを見ても、ベスパのシートは高っ!
ならば、表皮を張り替えようかと思ったのですが、このベスパは台湾君。
 
イタリー娘とはちょっとシート形状が違うらしく、表皮を買ってもムダになる可能性が。
イメージ 3
 
という事で、補修用表皮で当面は凌ぎます。
本当は、もっと大きいサイズの表皮で補修したかったのですが、大サイズを探せなかったのと、うまくいくか判らなかったので、とりあえずこのサイズの表皮で補修しました。
イメージ 4
 
今後乗り続けてみて不具合が無ければ、もっと大きな表皮で補修しても良いかもです。
 
最初に書いた、アクセルワイヤーの件ですが、無事イモネジ式タイコを付けて修理完了。
キャブを取り付けて、タンクの燃料ホースの取り回しを直している時、燃料フィルターが「ポキッ!」、燃料フィルターがやられました。
フィルター無しで直結?とも思いましたが、古い車両で混合油なので、異物が入る可能性が非常に高いのです。
以前も吹けなくなってキャブをバラすと、メインジェットに異物が詰まりました。 
それから、ベスパにフィルターは必須となっています。
 
なので、今はフィルターの入荷待ちです。
発注先は、ベスパ乗りご用達・宇賀神商会さん。
お盆も対応してくれているようで、頼りになります。
 
古いベスパなので、速くない・便利でない・壊れやすいで、あまり良い所が無いのですが、昔からある「ブリキのおもちゃ」みたいで、今も手元を離れず乗っています。