私のタイカブ・ドリームは、タイ生まれのキャブ車。
今時のインジェクション車と違って、始動にはチョークも必要だし、何より冬になると始動性も悪いしアイドリングも安定しません。
原因はキャブの設定がタイ仕様のため、日本の冬には全くに合っていません。
日本の冬はタイより寒い ⇒ 空気が収縮 ⇒ 同じ空気の体積でも酸素が多い ⇒ 混合気のガソリンが相対的に薄くなる ⇒ セッティングが合わない、ってことなのかな?
前回(といっても4月)スロージェットを#35 ⇒ #38にして劇的改善をしましたが、やはり寒くなると更なる改善が欲しいところです。
スロージェットの番手をもっと上げれば良いんだろうけど、手持ちも無いし発注もしていないので、という事で、ジェットニードルの段数を上げてセッティングを少し濃くすることにします。
右側のレッグシールドを外しますが、カブ90のようにサクサクとはいきません。
フラッシュサーフェス?なスタイリングで、旧型を追い越そうとした設計者の心意気は感じられますが、整備性はカブ90の方が200倍良いですね。
確かこれの次期モデルはインジェクションになるので、良い子のみなさんはインジェクションモデルを買いましょう。
私は変人なので、これで全然OKなんですけどね。
乗り専の私としては、インジェクションでも良かったんですけど、巡り逢ったのがこのキャブ車です。
インジェクションの良さも身に染みて知ってますょ。
VMタイプキャブなので、いつもの如くサクっと外して、あとはニードルの段数を変えるだけで楽勝!
と思っていたのですが・・ なんと、ニードルに調整する段・溝が無い!
仕方がないので、ニードルにM3ワッシャーを1枚噛ませて濃くなる様にしますが、ニードルの段数としては0.5段分ってとこでしょうか(↑1枚が限界
CVタイプならいざ知らず、VMタイプでニードルの調整が出来ないなんて・・そんなのアリなの?ホンダさん、きっと宗一郎さんも怒っていますよ。
「オイ! 自分で調整も出来ねぇなんて、そんなつまらねぇバイク誰が買うんだ!」(たぶん、笑
組み戻して、エンジンを掛けます(ドキドキ♡
エンジンの始動は、少しは良くなっています。
エンジンが温まってからエアスクリューを調整して、当日はおしまい。
翌日エンジンが冷えた状態から再始動。
確実に良くはなっているんですけど、やっぱりスロージェットの番数を上げて、出来ればニードル(C34J)の番数も上げてみたいところですね。
こんな事をやっていると、だんだん深みにハマってしまうんですよ。
マフラーも抜けが悪いし、やり始めたらキャブだけじゃ済まなくなりますからね。
私は乗り専で良かった~(笑