バリトン・ウクレリアンの乗り専・弾き専・遊撃ライフ

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エディー・ルジャーン さん

以前、XR600Rについて書いたときに、今でも憧れのレーサーであるガストン・ライエさんと高井幾次郎さんの事を書きました。

lele-mmw.hatenablog.com

 

私には、ライエさん、幾次郎さん以上に、私にとって「神」の存在だったライダーがいらっしゃいます。

往年のトライアルライダーなら誰でも知っている「エディ・ルジャーン」さんですよ。

ベルギーのライダーなのね。

 

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ここから後輪も振り上げて、空中でターンをするのね。

今やスノボの平野選手みたいに、何回転しているのか判らない・名前も長すぎて覚えられない技が主流みたいだけどね、この時代は80年初頭なのよ。

ルジャーンさんは、リバース(バック)やエアターン等のトライアルテク革命をもたらしました。

今や当たり前だけど、当時は革命的だったんですよ!


ジャーンさん。 : がちゃがちゃGACCHAN'S

サロペットを履いていたり、色付きの眼鏡も特徴的でしたけど、ルジャーンさんの申し立てによりコンペでグローブ無しが認められたんですよ、確か。

最初のエアターンの写真でもグローブしていないですよね。

少しでも軽いマシンが有利とされていたのに、乗っていたのは最重量級のRS360T。

1984 HONDA RS360T ルジャーン - YouTube

90kg以上あったはずですね。

このRS360Tにも憧れましたね~。

RS360Tの凄さを友達に話しても、誰も理解してくれなかったけどね(笑

 

ルジャーンさんが出てくるまでのトライアル・ライディングの基本は、

1,コース上では止まらない、ラインは一筆書き(大会によっては停止NGルールもあった)

2,クラッチは繋いだまま(クラッチレバーに指は掛けない)

3,フライホイールは重い方が良い(2でクラッチを切らないので)

4,前輪ブレーキ主体(2でクラッチ切らないので、後輪ブレーキはエンストの元だったのかな?)

5,登りでは前に重心を置く(ひっくり返り防止?)

のようなことがセオリーだったと思う。

 

それがルジャーンさん出現後、セオリーが全く逆になっていきます。

1,コース上で止まる、リバース(後退)してライン取りを有利にする(ルールも変わる)

2,止まるので当然クラッチは切るし、常にクラッチレバーには指を掛けておく

3,止まった後の再スタートのダッシュでは反クラを使うので、レスポンスの良さが必要になる

  2でクラッチを切るので、フライホィールは軽くなっていく

4,後輪ブレーキ主体が当然になる

5,トラクション確保のため、登りでも後ろに重心を置くのが当然になる

 

今では当たり前すぎる事ばかりなんだけど、昔はトライアル界の大御所にこんなことを言ったら、鼻で笑われたはず。

でもルジャーンさんが出て来てからは、誰も言い返されなくなったんじゃないかな。

私もトライアルを始めた頃「フライホィールは軽くてレスポンスが良い方がいい」って言ったら、先輩方に笑われましたよ。。

 

偉そうに書いちゃったけど、間違っていたらゴメンね、ですよ。

80年代なんて、偏った情報しか入ってこなかったからね。

 

ルジャーンさんは今でも私の憧れのライダーであり、私のバイクライフを変えた偉大なお方ですよ(^^v