バリトン・ウクレリアンの乗り専・弾き専・遊撃ライフ

車輪モノと弦モノが大好きなバリトン・ウクレリアンが、フラフラ(遊撃)しているブログですよ

R352樹海ラインへ、その1・前振り

9月のシルバーウィークという事で、ありがたことに私は3日間休みです。
 
お盆休みに行こうと計画していたのですが、行けなかったR352樹海ラインを目指します。

私にとっての陸奥(みちのく、道の奥)は、青森のではなく、ここが私の中の陸奥です。
R352樹海ラインに関して、詳しくはwikiで!なのですが、簡単に言うと酷道です。
 
2006年頃までは、2輪車通行禁止でした。
ライダーとしては腹立たしかったのですが、自分で走って(4輪で)納得した記憶があります。
 
 
初めて走ったのが2000年代初めの頃、直4・2400ガソリンのデリカ・スペースギアででした。
 1人で朝7:30に家を出て、帰ったのが21:30で、約550km位でした。
福島側の桧枝岐から新潟側の小出までは、確か90km弱。
 
奥只見ダムの山肌伝いに走るこの酷道は、転倒したら真っ逆さまダムへ・・
当時はガードレールも無かったような気がします。
今はワイヤー式のガードレールが張ってありますが、当時行ったのが5月下旬だったので、雪での破損から守るため、白板のガードレールを外していたのかもしれません。
 
人もほとんど通らない・・途中で故障したら・・
洗い流し(道路を山からの湧水が横断)が数10か所もある・・
こんな危険な状態の国道で事故が起きたら、誰が責任をとるんだ・・
国は対策を講じていたのか・・なんて言われたら・・
 
やっぱり、お役所仕事としては、2輪車通行止めが最も手っ取り早いですわな。
 
 
2回目に行ったのが2008年頃、V6・3000ガソリンのデリカ・スペースギアででした。
この時は、夏に家族で訪れています。
樹海ラインを走りたいので、家族には「綺麗で涼しい、尾瀬に行こう!」と言葉巧みに連れ出し(^^v、尾瀬沼までハイキングした後に、樹海ライン・シルバーラインを通って、折立の湯之谷温泉で1泊。
 
樹海ラインはもう2輪の通行は可能でしたが、新潟側の折立~銀山平枝折峠は道幅が狭くすれ違い困難のため、午前と午後で上り下りの交互通行をしていた記憶があります。
折立~銀山平奥只見ダムまでは、シルバーラインという日本屈指の険道バイパスがあります。

こちらは、今でも2輪車通行禁止。
理由は・・走れば判ります。
特に夏場に。
いや幽霊とか出ないと思いますよ。
 
昭和30年代に作られたこのトンネルは、約20km近くあります。
所々トンネルが途切れていますが。
手掘りのような荒肌の所もあり、カーブも数か所あり、直角に近いカーブもあります。
なにより、トンネル内の路面が湧水のようなもので濡れています。
路面もコンクリートのような表面が粗いもので、2輪だったらスリップ転倒の危険性大!
また、夏はこの水分の湿気で、トンネルに入った途端、窓が真っ白。
バイクならシールド真っ白、シールド上げればメガネも真っ白?
前に別の車がいれば、その車が跳ね上げた路水で窓もシールドもドロドロ、という超危険トンネルです。
 
10数キロもトンネルの中を走っていると、速度感覚や平衡感覚や意識も?おかしくなってきます。
直線でも路面が水平ではない・壁面も垂直・左右平行でなく歪んでいるのかも。
 
一番印象的なのは、トンネルの中にあるカーブを示す矢印標識が、とても不気味に思えてくることでした。
 
2輪車通行禁止という差別は許しがたいですが、このシルバーラインの状況を見るに、私がお役所の判断する立場だったら、2輪車通行禁止もやむを得ないかな~、と一瞬思いました。
 
このような険道酷道の樹海ライン・枝折峠・シルバーラインです。
 
 
 
やっぱり、信頼できるマシンで行きたいものです。
一番信頼できるのは、やっぱりカブ!でしょう。
しかも、山間部のup・downを考えると90でしょう。
 
シルバーラインは諦めます。
っていうか、2度目の時は2往復したし、もう走りたいとも思わないので。
矢印が不気味だし。
それより、前2回とも走れなかった折立峠を走りたいので。
 
 
 
前にも少し書きましたが、2年ほど前の台風直撃時に、山形・旧朝日村~新潟・旧朝日町をつなぐ朝日スーパーライン(旧名朝日スーパー林道)にサンバーで行き、県境でバッテリーショート・破裂で、不動になった事があります。
 
新潟に抜けるも、山形の人里に戻るも30km以上。
しかも10月で、来月には雪が積もるから通行止め、バリケードで侵入出来なくなる。
 
こんな山中までレッカー車で来たらいくらかかるか、とか考えましたが、まずは人(私)が生きて生還することだ!と、迷う前に山形側に走り(run)ました。
熊が怖かったけど。
 
10km位走ったところで、県外ナンバーの老夫婦が台風の林道を走って来て助けてもらい、しかもサンバーまで戻り、サンバーにたまたま積んであったロープでR112まで40kmくらいサンバーを牽引してもらいました。
その後、何とか家までたどり着いて、サンバーもレッカーしてもらい、現在に至るです。
 
 
だから、今回も本当に真剣に信頼性を考えた時に出てきた答えが、カブでした。
まぁ、私の所有しているものが古いものばかりなので、信頼性は?です。
スカラベも考えたのですが、たまにインジェクションが誤動作するときがあります。
原因は、O2や気圧等を検知するセンサーか制御と思います。
素人の当てずっぽですけど。
 
スカラベでも大丈夫でしょうが、ここはシンプルに made in japanの信頼性、世界のカブに安全を託すことにします。
いや、カブが乗りいだけだったりして。
 
 
ということで、長い前振りになりましたが、9/19に念願の樹海ラインに行くことにしました。
 
その2に続く。